姫は胸の痛みにまた泣き出しそうになりながら、王子の前を去った。
『次の日も姫は湖へむかいました』
「こんばんは」
姫は驚く。
湖には先客が居たのだった。
しかもなんと、そこにいたのは昨日会った王子だったのだ。
「こんばんは」
姫は戸惑いながらもなんとか挨拶をして、少し離れたところに腰掛けた。
「君の名前はなんて言うの?」
王子はそういうと、姫の前にしゃがみこんだ。
「夏…です」
昨日、なんでここで私の名前なのよ!って未亜に聞いたら「面白いじゃない!」と言われた。
面白いってだけで自分の名前が劇に出てくるなんて、と凄くイヤだったけど今日はあまり気にならなかった。
「夏…姫か」
王子はそう呟くと姫の目を覗き込んで言った。
「明日の晩も来ますか?」
と。
姫はどうして王子がそんなことを聞くのかと不思議に思ったけれど、「えぇ」と頷いた。
『次の日も姫は湖へむかいました』
「こんばんは」
姫は驚く。
湖には先客が居たのだった。
しかもなんと、そこにいたのは昨日会った王子だったのだ。
「こんばんは」
姫は戸惑いながらもなんとか挨拶をして、少し離れたところに腰掛けた。
「君の名前はなんて言うの?」
王子はそういうと、姫の前にしゃがみこんだ。
「夏…です」
昨日、なんでここで私の名前なのよ!って未亜に聞いたら「面白いじゃない!」と言われた。
面白いってだけで自分の名前が劇に出てくるなんて、と凄くイヤだったけど今日はあまり気にならなかった。
「夏…姫か」
王子はそう呟くと姫の目を覗き込んで言った。
「明日の晩も来ますか?」
と。
姫はどうして王子がそんなことを聞くのかと不思議に思ったけれど、「えぇ」と頷いた。


