『ある日の舞踏会で、姫は素敵な王子に出会い一目で好きになりました。』
この話の姫はすごく女の子らしくて、かわいい人だった。
『しかし、王子は姫を好きになるどころか、姫の存在さえまだ知りませんでした』
その日からこの女の子の<<片思い>>がはじまった。
『王子と出会った舞踏会から何ヶ月たったのでしょうか。少し肌寒かった気温がもうすったり暖かくなっていました』
そこで姫と王子の2度目の出会いが訪れる。
王子が久しぶりに舞踏会に出席していたのだった。
しかし、
『王子はひとりの美しい女の人とダンスをしていました。まわりからは小さな囁きがぽつぽつとこぼれています。<<あの人が王子様の妃になるのかしらね>>と』


