女王様の初恋



「…ねぇ

何でこっち来ないの?」



「…………」



「私が虐めると?」


「…………」



「否定しないってことは

そうなんだ」



フッと軽く微笑むと珠樹は私の方に寄ってきた



「珠樹……」



パンッ



頬に鈍い痛みが走った



口の中に鉄の味が広がる