女王様の初恋




それからしばらくして



泣き止んだ私は竜二の腕から抜け出した



「…ありがと」



「どーいたしまして♪」



相変わらずニヤニヤ笑い続けた



だけど私はもう文句は言わなかった




少しだけ……


“恋”が分かった気がした