「美月ー、入部届もう出した?」

「あ、朝出したけど、、、」

「一緒に体育館行こうぜ!」


そういって私の腕をつかんで引っ張る水城。
あー、水城はきっとなにも気づいてない。

女の子たちの視線に。



「水城、ほかにもマネージャー希望の子いるんじゃない?」

「あー、、、俺プレーとか練習中うるさいの苦手なんだよね。」


へぇー、
意外。


「それで私?」

「美月は静かに見守っててくれそう。俺の勘だけど。」


そういって笑う水城の顔は無邪気すぎてこっちも笑ってしまうほど。



「今日から本格的な練習に入りたいと思う。で、選手は部長の木戸の指示に従ってくれ。で、マネージャーの二人はこっちに。」


もう一人マネージャー希望の子がいたらしい。
選手目当てじゃなくてただバスケが好きなんだって。


「えっと、早川美月だな。」

「はい、よろしくお願いします。」

「そして、三浦志甫、だな。」

「よろしくお願いします。」


そして事細かにマネージャーの仕事が説明されて、マネージャーには日替わりで床拭き当番があることを知らされた。

しかも一人ずつ。
バレー部のマネージャーの人たちと交代で。

そして私の担当は、火曜と金曜。
まぁ別にいいけどね。




「美月ー、こっち練習6時半に終わるんだって!そっちは?」

「こっちは6時20分くらい!」

「じゃ、10分待ってて!」


そういって走って行った水城。
なんなんだろ。