初恋crazy!

「?何固まってんだ?」

「、、二人乗りって禁止なんじゃないの?」

「、、、はは!!美月礼儀正しすぎ!こーゆーのは守らないのも楽しいんだよ!」


そういって私を強引に後ろに乗せると、自転車を動かしだした水城。


「こらー!!!!!そこ!二人乗りしてるの誰だー!」

「あ、アイツ生活指導じゃん!美月つかまれ!とばすぞ!」

「え、うん。」


そういわれて、水城の体にしがみついたのと同時にすごいスピードでとばし始めた。
なんだか風が気持ちいい。


「美月、いるか?」

「いる!」


そして
近くの河原に二人で座った。


「水城、ありがと。」

「何が?」

「ここに連れてきてくれて。」


そして目の前の川を見つめる。


「俺思ったんだけどさー。」

「ん?」

「美月って笑うと可愛いよな。」

「へ?!」


思ってもみなかった言葉に驚きを隠せない。
その私を見て笑う水城。


「何言ってんの!」

「思ったこと言っただけー。」


そういって自転車に乗る水城。


「乗れよ、送ってく。」

「、、、うん。」


なんだか水城って思ってた人と違うかも。
そう思い始めた入学式の夕方、、、