本当の幸せを君に…

陸斗side

隣を見ると規則正しい寝息が聞こえる。

俺は信号が赤の時に膝掛けを七瀬に掛けた。

「そりゃ疲れるよな…?」
軽く七瀬の髪に手を通す。
サラサラな髪から指先がすり抜ける。

俺は車を走らせる。

ブーブーブーブー…ブーブーブーブーブー…
「?」
七瀬のマナーモード中の携帯が光っている。
ディスプレイには【大毅君】
その光る文字だけが暗い車内に明かりを灯している。

でも少しするとその光は消えた。

daikiさんはきっと七瀬のことがまだ好きだ。
そんなの分かるよ。
一方的に七瀬が別れたんだもんな…

でも今は俺の七瀬だよ。
俺が幸せにするんだ。

そう思い黙って車を走らせる。