本当の幸せを君に…

陸斗side
「それにしても急ですね…」
「ホントですよ…まさか俺たちもだなんて…」

俺たちはブツブツ言いながら駐車場に向かった。

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家に帰り急いで準備をして駅に向かった。
でも既に生徒は来ていて焦る
「せんせーい。俺等って3週間ここから通うんですか?」

さすがに通うのは大変だ。
「いや、ホテルでも探すよ」

「先生…わたし知り合いがその県に居るので
 そっちに帰ります。」
「あ、あぁ。わかったよ」
そんな光景をニヤニヤ見てる律は放っておいて
「優が知り合いん家に行くなら私、彼氏の所行こうかな」

「はぁ!!!‽‽‽彼氏!!!‽‽‽何‽彼氏居るの?!」
初耳じゃねーか!!!
「はい先生♡しかも丘坂学園です♡」
コイツ…俺等が親戚知って言ってんのか?
しかもこういう時だけ『先生』を強調するし(笑)
「彼氏が居るのは本当だけど、家には行かないよ」
「当たり前だろー」

「あと少しで着くぞ」
「何で浦上っちもいるんっか~?」
「俺も知りたいよ!何で俺まで…」
「まぁ楽しそうだけど~」
落ち込む浦上先生に追い打ちをかける男子2人。

「あ!このBGM!『DUEL』の曲じゃない!‽」
話を変えた律。
「最近よく見るよなぁ~」
「顔もカッコいいし、ダンスもカッコいいし
 彼女居るのかな?」