あるところに、町外れの小さな村に住む、一人の女の子がおりました。


たいそう気立てがよく、親孝行でありましたので、身体の弱い母に代わって毎日せっせと働いておりました。


そんなある日のこと、女の子宛に、差出人のわからない一通の手紙が届きました。



『本日の日暮れより、村外れの森で“お日さまパーティ”を開催致します。

身分、服装は問いません。

ご出席の際は、この招待状をお持ちの上、森の入り口までお越し下さい。

係りの者が案内致します。』



「一体どんなパーティなのかしら。」


女の子はそのパーティに行ってみたいと思いました。


しかし、母を一人家に残して、自分だけがパーティを楽しむことは出来ません。


女の子は手紙を机の上に置くと、頼まれ事を思い出し、急いで家を後にしました。