また、いつものようにいち早く迎えた朝
シンッと静まり返ってて
どことなく気持ちいい

なんやかんや、
この朝は一番好きなひと時で
世界の始まりの匂いとか
静まり返った中に聞こえるた音だとか
。。。

とにかく、人がいないのが良い。
この世界に自分だけみたいで、
なんにも考えなくて良くて

のくせ、部屋に一人は嫌だけど。

時々考える。

もしこの世界から私が消えたら
世界はそんなことを、かき消してしまうほどに回り続けてて。

私を知ってる人も、悲しみにくれてたとしても、時間が忘れさせてくれて

あたしがいたって、いなくたって。
どんな形であれ世界は変わらず
グルグル、グルグルと。

アメリカの大統領が暗殺されたって、
日本の政治家が殺されたって、
アフリカの何処かで人一人が死んだって
それが何処かの国の兵士だろうが、
……


結局は元に戻って行くし、
そのとき以上にも以下にもなる。


「はっ!…世界……せっま!」

なんだか笑えてくる
自分はちっぽけな存在で、
ちっぽけだから、簡単に忘れられてしまう


「死んじゃおっかなぁっ!」

ついつい軽口を叩いてみたけど
そうできないから、今に至る。

私は今も昔も変わらぬひびりで
死ぬこと以上に一人ぼっちが怖くて、


このさきなんにも変わらない気しかしない。

「あはっ、ははは…はーっはははっ!!」


笑えてくる。
生きてる全てに。


ブーッブーッ
「…庵……」


画面をみてそっとつぶやく。
いつもなら即拒否…のところ

ピッ

「…もしもし、」