「ん…はぁ……んんんっ!」


女の鳴き声喘ぎ声。


枯れるんじゃないかって言うほど響く
まるで寒気しか感じない

彼女が望むままに、
彼女が求めるままに…

私は壊されて行く、汚されて行く

こんな私はきっと依存症なんだと思う、
しかも、たちの悪い……性的依存症。


女なんかで埋まるものじゃない
残念ながら異性でしか無理なのだ


それが何処と無く残念で…

コトを終えた後に襲いかかる
ー空虚感

泣きたくなってくる。
もう一度求めたくなってしまう自分に


毎回のようにかかってくる電話を目にするたびに…
恐ろしくて、さみしくて…
自分が惨めにしか思えてこないのだ。


やめて、やめて、
「やめてっ!」


耳を塞ぐように手をおいて
頭と背中を丸めた。

「ん〜、しずく?」
眠っていた女が薄めで此方を見つめる


「なんでもないよ」
そう言いながら、煩い着信音を黙らせて



また、嫌という程吸い続けてた
ハッカのタバコに火をつけた……