甘い声が部屋中に響く

「し・・ずくぅ・・!!んんッッ!」



そもそも全部の発端は彼女、
亜理紗(ありさ)さん


彼女と出会ったのは
あたしが中学3年の時、彼女は高校2年生



狂いに狂った後
真夜中に外を出歩くようになったときに出会った


学生のたまり場で出会った

「どうしたの?」

って話しかけてくれたのが彼女。
あたしはただ黙ってそばにいただけ

何も話さなくて
一人でいなくていいのは楽だった
から、あの日。
女子だけで集まるっていうのに安心してた。

今でもあの言葉を忘れられない

「しずくもそのつもりだったんでしょ」

なんで否定しなかったんだろうって
思わなかった日はない

素っ裸で、あたしの服まで脱がせようとしたときは
もうどうでもいいやって思ったのは確かだけど。


『しずくのが一番気持ちい』
とか言われた瞬間は、今までになく気持ち悪かったのは覚えてる

そういわれてからあたしは彼女のお気に入りらしくて
それがどうとか、あたしはどうでもいいけど。




ことが終わった後
必ず交わす会話


「しずく大好き。」


なんて真面目に言う彼女に

「あたしは大っ嫌いだけどね」

って煙草に火をつける
彼女は気にも留めない風に
フフって笑うんだけどね


こう・・・
些細なことだけど。