朝。

目覚めの朝。


真っ暗な空から小さな光があふれるころ。


あたしはいつものように目を覚まして
隣に眠る女の子から離れて
いつものように外を出た

自然と手を伸ばした煙草をくわえて
使い慣れたライターに手をかけ・・・・・


すうっと大嫌いなハッカの煙を吸う


いつからだろうか?
こんなにも早く起きてしまうようになったのは

いつからだろうか?
こんなにも眠れないのは

いつからだろうか?
大嫌いな煙草を吸い始めたのは

いつからだろうか?
私がこんなに変わったのは。





そんなことをうっすら頭に浮かべながら
彼女、倉峰雫(くらみねしずく)はゆっくりと歩き出した