「いないいない!ただぼーっとしてただけ!ほらチャイム鳴るよ!」 そう言って果帆やってを追い返した。 たぶん私は… ー村田陸を探してた… ただ彼からの視線を感じただけ。 彼のキレイなシュートを見ただけ。 それだけなのに、気づけば彼の事を考えて姿を探してしまう。 ーこれは恋ではない。それに彼女がいる人だし。 でもたぶん私はそう言って自分に言い聞かせているんだと思う。