桃色初恋、甘口キス

「うみちゃん……!
恋って、もっと楽しいものだと思ってたの……!
これなら、片想いしてるときのほうがよかった……!」

愛ちゃんは、あたしの腕の中で堰を切ったように泣き出した。

それから暫く、あたしは愛ちゃんを抱きしめたまま、過ごした。

「もう、大丈夫だから……」

「本当?」

「うん!」

あたしの腕の中で泣いていた愛ちゃんが、顔を上げた。

ハンカチを目元に当てたまま、あたしに笑顔を向けている。
そんな無理に笑わなくったって、いいのに。

「愛ちゃん、無理しないでね?
あたしで良ければいくらでも、話し聞くから」

「うん、いつもありがとう!」

愛ちゃんはまた無理に、笑った。