「今思ったら、橋くんは"音がした?"って意味に聞こえてたんだね」 「ああ、それでさっきあんなにびっくりしてたんだ」 「そりゃあそうだよ、アパートなのに物落とすとか傷出来そうで怖いじゃん」 「それでこんな濡れたまま来たわけ」 「うん」 濡れた髪を留めていたクリップを外して、首元に巻いていたタオルでもう一度髪を拭いた。 ドライヤーするの暑いだろうな。 「花火大会、浴衣着て行きたかったなぁ」