ちょっと理解するのに時間がかかったけど、今は伶香の嬉しさは
分かち合える!!
ギュッと握った手の力を込めた。
『わかったからもう離して。』
呆れ気味の伶香。
あたしは大人しく手を離す
『てか、祐也はなんで芽流のメアド知ってんの?』
伶香が祐也くんに疑いの目を向ける。
『や、待って!睨まないで!全然悪い事してねーから!
ほら、俺ら同じ中学だからさ!仲良くて!』
必死に伶香に説明してる祐也くん。
『ふーん。で、メール見たけど、なんで芽流は雫のメアドを欲しがってる訳?』
えっ??
あたしのメアド??
『それは知んない!!あ、雫ちゃん!芽流のメアド、楓から貰って!?
んで、芽流にメールしてやってよ!!』
芽流ちゃんのメアドを楓くんから貰うの............?
いくらなんでも、ちょっとやだよ............
『........うん........』
でも、芽流ちゃんがあたしとメールしたいって思ってくれてるなら
イエスしか言えないよ....
『................なんかゆーやの話、飽きてきた。屋上行ってくる。』
急にそう言って立ち上がる楓くん。
『えっ!?授業は?』
驚く祐也くん。
『サボる............................あ、雫も来る??』
それは愚問だよ。
あたしの答えは1つ。
『行くっ!』

