一「美奈の教室は2-4だ。
ちなみに、白虎つぅ暴走族いるぞ」
美「はい」
どうでもいい、そんな事興味なんて無い
ガヤガヤ
一「ここが2-4だ。俺先入るから、呼んだら来
いよ」
うるさいなぁこの教室…本当にうるさい
美「はい」

ガラ
シーン
えっ!?入った瞬間静かになった!?一真何者!?
一「今日は転校生いるぞー」
-マジで!?女!?-
一「喜べ男子共!女だ」
-ヤッター-
そんなに嬉しいのか?どんだけ女に
飢えてんだよ。ここ共学だろ?
一「おし、入れー」

ガラ
美「神崎美奈です」
あ、ちなみにウィッグとカラコンしてるよ
あのままだと絡まれるからね、めんどくさい
一「神崎の席は一番後ろの窓側だ」
やった、寝れるじゃん
美「はい」
席に着いた瞬間、見計らっていたかのよう
にとドアが開いた
佑「すいません、遅れました」
ぞろぞろとイケメンが5人も入って来た
途端に女子のキャーっと黄色歓声
うるさっ!あれが白虎の幹部達か
どうでもいい…興味なんて無い
私はすぐ目をそらして窓の外を見た
雲ひとつ無い青い空を…あの日とは、真逆の空
なんて思ってると、イケメン5人が私の
前の席に座り出す。ん?座り出す?
えっ!?私の前の席なの!?道理でがら空きだと…
最悪じゃん…
拓「カワイイ子がいる!
転校生?名前は?」
答えなきゃダメなのかな?
ま、一応礼儀だしね、
美「神崎美奈」
要「ホントにカワイイね!」
わ、可愛い男の子。そこらの女子より
可愛いな
佑「拓真達も自己紹介しなさい。
僕は坂井佑樹です」
佑樹は紳士だね
拓「俺は相河拓真。
よろしくな!にしても可愛いなぁ
食べちゃいたい☆」
拓真は女好きっぽい私の嫌いなタイプ
要「僕はね、平泉要だよ!
よろしくね、美奈ちゃん!」
要は可愛いな
佑「ほら、2人も自己紹介」
徠「はぁ、黒田徠」
徠はね、何となく俺様っぽい
柚「皆川柚希」
柚希は女嫌いで無口だね
美「そう」
興味無い
要「えっ!?それだけ!?」
美「他に何か?」
そう言って私は教室を出た
あいつらに関わりたくなかったから
何となく屋上に来てみた。ドアは開いてた
何かソファがある…あいつらのか…
美「まぁいいか」
私はフェンスに寄りかかって座った。
空を、見上げてみた。さっきと変わらない
青い青い空を…
見ているうちに私は眠ってしまっていた
あの悪夢を見ながら…
-この化け物!あんたなんか産まなきゃ良かっ
たんだ!-
私も産まれたくなかった
-化け物!お前なんか要らないんだよ!-
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
イタイイタイイタイイタイ!
モウ、シニタイヨ…
ダレカ…タ、ス、ケ、テ…
?「…な!み…!美奈!」
びくっ
美「!」
また、あの夢…何度も何度も繰り返し見た
あの夢…
要「大丈夫?うなされてたよ?」
美「平気だから…私の事はほっといて」
そう言って屋上から出ようとしたら、
徠に手を捕まれた
徠「お前何抱えてる?」
美「!別に…何も?手を離してください」
男に触られたくない。手が、震える
私は全力の力で手を振り払って走って出た