ケータイ小説作家に恋をしました。2


「え?
あ、いや…こっちのエレベーターだった。

よく来るから、間違えてしまうんだよね」


オイオイ…



2人はエレベーターに乗ると、常連の明人が言うレストランがある最上階に向かった。

「阿川さん、最上階の窓から見える夜景が綺麗なんだよ」

「夜景…ですか?
昼御飯なのに」


しまった――!!
ガイドブックに書いてあった事を、つい口にしてしまった。

「夜景…あ、あの、海辺にあるヤケイ場 が綺麗に見えるんだよ。

カキーン!!
ホームラン!!
逆転サヨナラ負け。
みたいな」


こんな時まで、ネガティブな発想…



会話も弾み?、エレベーターは最上階へと到着した。


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