「え?
あ、いや…こっちのエレベーターだった。
よく来るから、間違えてしまうんだよね」
オイオイ…
2人はエレベーターに乗ると、常連の明人が言うレストランがある最上階に向かった。
「阿川さん、最上階の窓から見える夜景が綺麗なんだよ」
「夜景…ですか?
昼御飯なのに」
しまった――!!
ガイドブックに書いてあった事を、つい口にしてしまった。
「夜景…あ、あの、海辺にあるヤケイ場 が綺麗に見えるんだよ。
カキーン!!
ホームラン!!
逆転サヨナラ負け。
みたいな」
こんな時まで、ネガティブな発想…
会話も弾み?、エレベーターは最上階へと到着した。
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