ケータイ小説作家に恋をしました。2


「それはそうと…
今日の昼御飯、僕がおごるから、一緒にしない?

遊園地の料金とか全然払ってないから、なんだか悪くて」

「でも、佐藤さん営業で外にいるんじゃないんですか?」


「それは大丈夫。
迎えに帰ってくるから」

「じゃあ、ごちそうになります!!」


阿川さんは明人の誘いに、躊躇することなく快諾した。



しかし――

自分で誘っておきながら、明人の頭の中は、ヒョットコ総理大臣の発言の様に迷走していた。


「誘ってはみたものの、一体どんな店に連れて行けば良いんだ?」


オイオイ…



こうして明人の午前は、店を探す事に全て費やされた…


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