「それはそうと…
今日の昼御飯、僕がおごるから、一緒にしない?
遊園地の料金とか全然払ってないから、なんだか悪くて」
「でも、佐藤さん営業で外にいるんじゃないんですか?」
「それは大丈夫。
迎えに帰ってくるから」
「じゃあ、ごちそうになります!!」
阿川さんは明人の誘いに、躊躇することなく快諾した。
しかし――
自分で誘っておきながら、明人の頭の中は、ヒョットコ総理大臣の発言の様に迷走していた。
「誘ってはみたものの、一体どんな店に連れて行けば良いんだ?」
オイオイ…
こうして明人の午前は、店を探す事に全て費やされた…
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