ケータイ小説作家に恋をしました。2


月曜日――


出社した明人は、夕陽に向かって走り過ぎて筋肉痛になった足を引きずりながら、阿川さんに話し掛けた。

半分…以上、ただの拷問としか思えなかったが、遊園地に連れて行ってもらった事には違いない。


「あ、阿川さん…
拷問…いや、遊園地ありがとう」


「おはようございます。

いえ、良いんですよ。私が行きたかっただけというのもありますし。

それに、ブログのネタにもなりましたしね。あ…」


「ブログ?
阿川さん、ブログ書いてるんだ。

僕はインターネットだとか疎いから、書いた事ないけど…」

「か、簡単ですよ!!
ぶサイトに、登録すれば良いだけですから」

「ふーん」


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