その日――
帰宅してからも、明人は考え込んでいた。
「一体なぜ、阿川さんキュンキュンしなければならいんだ?
ファッション雑誌じゃあるまいし…
そうだ!!
こんな時は、ボポロのブログをチェックだ!!」
明人は畳の上に放り投げていた携帯電話を持つと、ピッと開いた。
そこには…
「ん…メール?
友達が1人もいない僕に、一体誰がメールを?」
ま、まてよ…
以前も、メルアドを教える相手すらいない僕に、突然メールが届いた。
メールを開くと…
>貴方は、当社サイトの登録料30,150円が未払いになっています。
このままでは、法的手続きを取らなければならなくなります。速やかに、下記の口座に入金して下さい――…
ま、また架空請求に騙されるのか!!
.