ケータイ小説作家に恋をしました。2


しかし――

その後も、明人は遊園地内を連れ回され、様々な拷問を…
いや、アトラクションに乗せられた。


これって、本当にデートなのか?
デートがこんなにツライものなら、もうしなくてもいい…

明人は、遊園地のゲートをくぐりながら、そう思っていた。


するとその時――

隣にいた阿川さんが、明人のつまらなそうな様子に気付き、不意に明人の前に回り込んだ。

そして、正面から明人の目を見つめて謝った。


「ご、ごめんなさい…
遊園地、楽しくなかったんですね。

佐藤さん、最近仕事ばかりだったから、気晴らしになれば良いと思って誘ったんですけど…

かえって迷惑でしたね」


阿川さんの目に、涙が溢れてきた…


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