いや、これは紛れもなくデートだ。
おお~
何かドキドキしてきた――!!
何で僕をデートに誘ったんだ?
そういえば、ご褒美だとか何とか言っていたような…
ご褒美って――
何の?
うーむ…
「佐藤さん、あれ乗りましょうあれ!!」
明人は悩んでいる間に、阿川さんに手を引かれアトラクションに連れて行かれた。
「…――それでは皆様、カチリと音がするまでしっかりとバーを下ろし、バーにお掴まり下さい。間もなく発車致します――…」
「え、発車?」
「うぎゃあぁぁぁ――…」
明人の悲鳴が螺旋を描きながら、遊園地に響き渡った。
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