ケータイ小説作家に恋をしました。2


いや、これは紛れもなくデートだ。

おお~
何かドキドキしてきた――!!


何で僕をデートに誘ったんだ?
そういえば、ご褒美だとか何とか言っていたような…

ご褒美って――


何の?


うーむ…


「佐藤さん、あれ乗りましょうあれ!!」

明人は悩んでいる間に、阿川さんに手を引かれアトラクションに連れて行かれた。


「…――それでは皆様、カチリと音がするまでしっかりとバーを下ろし、バーにお掴まり下さい。間もなく発車致します――…」

「え、発車?」



「うぎゃあぁぁぁ――…」

明人の悲鳴が螺旋を描きながら、遊園地に響き渡った。


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