ケータイ小説作家に恋をしました。2


電車を降り改札を抜けると、すぐ目の前が遊園地のゲートだった。


「ひょっとして、佐藤さん遊園地初めてですか?」

阿川さんの言葉に明人は戸惑った。


初めてって…
普通1回きりだろ。
阿川さんはそんなに何度も、他人をいたぶってきたのか?



しかし、その激しい明人の誤解も、ついに解ける時が来た――


ゲートを抜けると、そこには親子連れとカップルがいて、楽しそうに遊んでいたのだ。


「ま、まさか…
遊園地って、遊ぶ所なのか?」

「まさかって、何をする所だと思ったんですか?」


い、いや、拷問する所だと…

まてよ…
遊園地が遊ぶ所だとすると、まさかこれはデートなのか!!


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