明人は死を覚悟し、どんな拷問を受けるのか阿川さんに直接聞く事にした。
「あ、阿川さん…
なぜ僕を、こんな所に連れて来たんですか?」
「なぜ…?」
阿川さんは返事に困った。特に遊園地に来る理由もなかったからだ。
ただポポロの為に頑張る明人に、ほんの少しご褒美をあげたかっただけなのだ。
「なぜって…
グルグル回ったり、ドキドキハラハラしたり、楽しいじゃないですか」
「た、楽しい!?
そうですか…」
確かに、阿川さんは楽しいかも知れないが…
僕もドキドキハラハラはするだろうけど、生死の境をさまよう僕に楽しむ余裕なんてないよ!!
明人は激しく動揺しながらも今更引き返す事も出来ず、阿川さんの手による死を選んだ…
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