ケータイ小説作家に恋をしました。2


明人は死を覚悟し、どんな拷問を受けるのか阿川さんに直接聞く事にした。

「あ、阿川さん…
なぜ僕を、こんな所に連れて来たんですか?」


「なぜ…?」

阿川さんは返事に困った。特に遊園地に来る理由もなかったからだ。

ただポポロの為に頑張る明人に、ほんの少しご褒美をあげたかっただけなのだ。


「なぜって…
グルグル回ったり、ドキドキハラハラしたり、楽しいじゃないですか」


「た、楽しい!?
そうですか…」

確かに、阿川さんは楽しいかも知れないが…

僕もドキドキハラハラはするだろうけど、生死の境をさまよう僕に楽しむ余裕なんてないよ!!


明人は激しく動揺しながらも今更引き返す事も出来ず、阿川さんの手による死を選んだ…


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