阿川さんは何の事か全く分からなかったが、いちいち気にしていては明人と会話は成立しない。
「緑の石とか探しに行く訳ではなくて、遊園地のチケットがあるから一緒に行かないかなと…」
「遊園地?」
明人の人生に、今まで遊園地という言葉は無かった。
"遊園地って一体何だ?"
明人は必死に考えた…
「阿川さん気持ちは嬉しいけど、僕は正義の味方じゃないし、ショッカーとは戦えないし…」
「そりゃ、秘密基地だろ!!
地しか合ってないし!!」
阿川さんの厳しいツッコミに、明人の身体がロッカーにめり込んだ。
「あ…
す、すいません。つい…
とりあえず行ってみれば分かりますから、明日侍町駅で10時に待ち合わせしましょう」
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