「じゃあ、私がポポロの代わりに、佐藤さんにご褒美をあげますよ」 「はい?」 明人は阿川さんが何を言っているのか、意味が理解出来なかった。 と言うより、ひょっとして休日に呼び出され、怪しい給水器でも買わされるのではないかと思っていた。 事実、去年同級生の女の子に呼び出され、のこのこ出向くと… 「このパワーストーンを持っていると、幸福になれるのよ!!」 と、緑色に塗ったただの石を5万円で買わされた事があったのだ。 明人は意を決して言った。 「み、緑色の石なら持ってますよ」 「はぁ?」 .