ケータイ小説作家に恋をしました。2


「オッサン、オッサン…
何か用事があったんじゃないの?

俺忙しいから行くぞ?」


彼の声に、明人はハッとして我に返った。

「そ、そうだった…
オッサンと言われたくらいで、地の底まで落ち込んでいる場合ではなかった」

明人は思い直すと、彼の方を向いて電車の中で思った事をぶつけた。



「君が電車の中で叫んでいた名前…シャコってケータイ小説作家だよね?」

明人の質問に、彼は激しく動揺した。


「な、何者だオッサン…
ま、まさか、後から出てきて、俺からシャコを奪おうというのか?

ゆ、許さん!!
シャコは、俺のラブリーシャコなんだ。
誰にも渡さないぞ!!」


さすがに、明人も彼の意味不明なパワーに圧倒された。

それでも、ここで引き下がっては、わざわざ下車した意味がない…


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