翌日――
明人は、明人の暗黒オーラが引き寄せた悪霊を引き連れながら出勤した。
「おはようございます!!」
明人の耳にはもはや、阿川さんの声も届かなかった。
その様子を見て、阿川さんは明人のそばに近付いて来た。
「あれ…?」
阿川さんは、明人の机の上にポポロの本がない事に気付いた。
「佐藤さん、あの下着モデルの本は持ち歩いてないんですか?
佐藤さん!!」
耳元で叫ばれ、ようやく明人は阿川さんの存在に気が付いた。
「あ…ああ、何?」
まるで柳の下に立つ幽霊の様に振り返った明人の目の下には、アライグマがぶら下がっていた。
昨夜は、よほど眠れなかったのだろう…
「あ、あの…
いつも持ち歩いていたあの本は、今日は持ってないんですか?」
「あーあの本?
置いてきた。
もう僕には関係ないから…」
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