ケータイ小説作家に恋をしました。2


「大丈夫です!!」


明人のゴールデン・ネガティブ・ソング…
略して【GNS】を止める力強い言葉!!

略したのは、作者の遊び心なので意味はない。


明人は目をまん丸にして、阿川さんの方を向いた。

すると阿川さんは、明人の目を見て、もう一度力強く言った。


「大丈夫です。
必ず返事は書きますから!!」

「返事は書く?」

「あ、いえ…
私も以前書いた事がありますけど、ちゃんと返事もらいましたし。

意外と、義理堅い人ぽいですから…」


阿川さんは先ほどとは違い、挙動不審に目を泳がせながら答えたが、明人に勇気を与えるには十分だった。


「そうか…
義理堅い人なのか。
仁義を重んじる、姐さんみたいな感じなんだな。

よーし…
ポポロから盃をもらおう!!」

「あ…いえ、別に姐さんて訳ではないので…」


明人には、もう阿川さんの声は届かなかった…


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