ケータイ小説作家に恋をしました。2


どうも調子が狂う…

いつもならネガティブパワー全開で、話し相手も巻き込みドンヨリするはずなのに…
激しいツッコミまでしようと思ってしまう。


明人は阿川さんのペースに飲み込まれ、ネガティブ奥義"地獄に道連れ極楽浄土コース"さえも封じ込められていた。


「ポポロさんのサイトですか?
普通に、小説の感想書けば良いんじゃないですか?

間違っても、いきなり愛の告白なんてしない方が良いと思いますよ」

「普通の読書感想…

でも、それだと目立たなくて、他の人達の書き込みに埋もれ…

気付かれないまま、自分だけ返事も書かれず…

返事を書かなかった事実を抹殺するために、書き込み自体が削除され…


ああそうだ、確か小学生の時、転任する先生に渡すための寄せ書き――

僕だけ回ってこなかったんだ…


ルールールルー
ルールールルー」


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