ケータイ小説作家に恋をしました。2


世の中には、生まれながらにして破邪のオーラをまとった人がいるのか?


明人は不思議に思いながらも、自分の席に座り日報を書き始めた。

とは言え、何もしていない訳だし、誰も明人に期待していないので、すぐに書き終わった。


明人は他の社員の営業実績を聞き流しながら、携帯電話を開いた。

今一番大切な事は、ポポロのBBSにどう書けば良いのか?
だった。


「何を一生懸命に見てるんですか?」

背後から不意に声を掛けられた明人は、激しく動揺した。

「"昼下がりの人妻達"なんて、見てないですよ!!」


何なんだそのサイト!!


振り返った明人は、阿川さんと目が合った。

「そうなんですか…
じゃあ、"萌え萌えキュンキュン"ですか?」

「ちがーう!!
ポポロのBBSに、何て書き込もうかと考えてたの!!」


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