ケータイ小説作家に恋をしました。2


その時――


明人はホームページの真ん中辺りに、BBSがあった事を思い出した。

そして周囲を見回し、誰も見ていない事を確認してBBSを覗いた。


覗いても、別に犯罪じゃないから…



>ポポロさんこんにちは!!
ヒデェ妄想彼氏読みました。スゴイ面白かったです!!


>はじめまして!!
陰性のアイツ、買いました~
ポポロさんの印税生活に貢献してます。
またぜひ続編書いてください。待ってます。


>きょ、今日のパンティ何色ですか?


明人はBBSの書き込みを見ながら、人生で初めて前向きな事を考えた。

そしてそれを車から降り、テトラポットの上から海に向かって叫んだ――


「このBBSに書き込めば…

ポポロと仲良くなれるんじゃないのか――!!

ウヘヘ」


次の瞬間、足がすべって靴がテトラポットの間に落ちていった…


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