ケータイ小説作家に恋をしました。2


明人はカッターシャツのポケットから携帯電話を取り出し、ポポロのホームページにアクセスした。


このポポロって人は、あんな小説が書けるくらいだから…

きっと、スゲェネガティブな僕をも理解して、変えてくれるに違いない!!

そしてあわよくば…ウヘヘ。


なんだよウヘヘって!!

だが確かに、ポポロは明人に変化をもたらしつつあった。


「ウヘヘ…
初めてのデートは、まずあそこに行って…
それからあそこで…」


そう。
スーパーネガティブな性格に、スゲェ妄想癖をプラスしていたのだ!!

意外と染まりやすい男、明人。


「でも…
あそこでこんな失敗をして、平手打ちをされて、フラれて…
独り淋しく電車に乗って帰るんだ…」


妄想の中ですらネガティブな男、明人!!


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