「何だかお腹空いたな。
そう言えば、ポポロに夢中で晩御飯食べるのを忘れてた」
明人は晩御飯を食べる事も忘れるほど、ポポロに熱中していた。
明人は冷蔵庫の上に置いていたカップ焼そばを取ると、ヤカンに水を入れ湯を沸かした。
しかし不思議なもので、会った事も話した事も…
そもそも見た事すらないのに、プロフィールや日記を読んでいると自然に親近感が湧き、友達でもないのに友達の様な気がしてくる。
すっかり明人も、ポポロと友達気分だった。
台所のガスコンロから、お湯が沸く音がしてきた。
「ポポロちょっと待っててね、焼そばにお湯入れなきゃ」
明人、お前怪し過ぎだ…
それじゃあ、ヨン様のポスターに頬ずりするオバサンと変わらないぞ!!
明人はカップのフタを開け熱湯を注ぎ、待つ事3分。
お湯を捨てると、流しがボコンという。
その音に少し驚いた瞬間――
「あ…」
フタが外れ、お湯と一緒に麺も全部出た。
やはり不幸な男…
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