午前2時――


明人の長い夜は続いていた。

思わず鼻歌も飛び出すほどの上機嫌など、銀のエンゼルが当たって以来17年ぶりだ。


「フンフンフーン
フフフーンフンフン
フンフフーン

長い夜を~
飛び越えてみた~い
おま~えだけにぃ
この愛をちか――――――――あ…



ゲホゲホッ
息が詰まって死ぬかと思った…」


おしいっ!!



明人が鼻歌混じりにしていた事は、ポポロのホームページチェックだった。

そこはポポロ情報の宝庫だった。
ケータイ小説サイトとは少し違うプロフィール、BBS…
それに、日記があった。

明人はそれらを何度も、携帯電話の画面に穴が開くほど何度も読み返し、ケータイ小説サイトバージョンとホームページバージョンのプロフィールが暗唱できる様になった。

日記に関しては、
「○月×日は?」
と聞かれれば、内容が全て答えられるまでに暗記した。



しかし、無駄な努力だ…


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