明人は本を購入すると、すぐに本屋を出て駅に向かった。
隣の駅前にある大型書店に行く為だ。そこなら、何冊も置いてある可能性が高い。
明人は、ホームに入ってきた電車に飛び乗った――
隣の駅前の本屋に着くと、明人はレジ前にあるケータイ小説コーナーに凄い勢いで直行した。
こんなに鼻息を荒くしたのは、一体何年ぶりだろう…
明人は感慨深く、自分の姿を厳しく分析していた。
さすがに大型書店だけあり、ケータイ小説コーナーにはあらゆるケータイ小説が山積みされていた。
その中からヒデェ妄想彼氏と陰性のアイツを見付け出し、明人は雄叫びを上げた!!
「あったど―――!!」
人生初めての狙い通りの結果に、明人は我慢出来ずに泣いた!!
いつもなら、1冊だけ足りないとか、お金が足りないとか、何かしらの不幸が襲うのに、まさに順調だったのだ!!
え…お金?
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