ケータイ小説作家に恋をしました。2


「ふむふむ…
なるほど、身長が152センチで、体重は日々増量中か。
サービス期間中だな」

何のサービス期間だよ。体脂肪率5%UP特別ボーナス実施中!!
って、なんて嫌なキャンペーンだ。


「好きな食べ物は、肉!!焼肉!!…
肉食恐竜が好きなんだな」

なぜ恐竜?


「嫌いな食べ物は、グリンピースにサザエ…
だだっ子か?」

余計なお世話だろ!!



勝手に空想を膨らませながら、ネガティブ思考の明人が徐々にハイテンションになってきた。

こんな事は、明人の暗く不幸まみれの人生において、初めての事だった。


続けざまに、ホームページのブログをチェックする…


次第に怪しい笑みがこぼれたかと思うと、次の瞬間に雄叫びを上げる。

「エレベーターのオッサン羨まし過ぎる!!」


読み終えた時には、すっかり目がハートになっていた。


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