ケータイ小説作家に恋をしました。2


明人は時間の経つのも忘れひたすら作品を読み漁った後、ポポロのプロフィールをじっくりと見直し始めた。

本人は気付いていないが、十分に怪しい人物になっている…


「なるほど、ペンネームの由来は好きな歌のタイトルからきていたのか…」

うなずきながら読む明人。密かに、もし好きなアーティストから名前を拝借していれば【ポルノ】になっていたと思いながら、少しだけ笑った。


もしそうだとすれば、ヒデェ妄想彼氏もヒデェ暴走彼氏になって、暴走して彼女をストーキングしまくる彼氏の話になっていたに違いない…

そう思い、明人はまた少しだけ笑った。


となると、陰性のアイツも、容赦無いアイツ…

あ、いや…
ボケにもなっていない事に気付いた明人は、また少しだけ笑った。



プロフィールを舐める様に見た明人は、ポポロの姿を想像しながら、あっちの世界で既にドップリとポポロ一色になってしまっていた。


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