「私もです」 その瞬間、周囲から一斉に歓声と拍手がわき上がった。 盗み聞きをしていたスーパーの従業員やトラックの運転手が、その結末を祝福したのだ!! 歓声と拍手の中で、阿川さんは持っていた紙袋から1冊の本を取り出した。 「これ… 買えなかったんですよね?」 「あ、これは恋路!!」 「表紙に、ポポロのサインを書きましょうか?」 .