ケータイ小説作家に恋をしました。2




「私もです」



その瞬間、周囲から一斉に歓声と拍手がわき上がった。

盗み聞きをしていたスーパーの従業員やトラックの運転手が、その結末を祝福したのだ!!





歓声と拍手の中で、阿川さんは持っていた紙袋から1冊の本を取り出した。


「これ…
買えなかったんですよね?」

「あ、これは恋路!!」



「表紙に、ポポロのサインを書きましょうか?」




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