ケータイ小説作家に恋をしました。2


でも、わがままかも知れないけど…

女の子としては、やっぱり告白されたい。



そして、運命の日が訪れた。


あたしが仕事中に、段ボール箱の下敷きになり救急車で病院に運ばれた時…

その人は、何よりも大切な用事があったにも関わらず、偶然通り掛かったというだけなのに、病院に駆け付けて来た。


その姿を見て、本当は泣き出しそうだったけど…

必死に涙をこらえて、いつも通りに振る舞った。



でもね…
あたしは気付いたんだ。

その人も、きっとあたしのことが――



ねえ、一度くらい自分が不幸を呼ぶ男だということを忘れて…

ねえ、一度くらいそのネガティブな思考を停止して…



自分から、好きだと言ってくれないかな?

待ってるから…


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