ケータイ小説作家に恋をしました。2


少し古い考え方なのかも知れないけど、告白ってやっぱり男の方からするものだと思うの…

だからあたしは、何も告げないまま、次の派遣先に勤務した。


だからといって、すぐに忘れられるものでもないし、気持ちが変わるってわけでもない。

今何をしているんだろう、もうあたしのことは忘れてしまったのではないか?

と、毎日考えていた。



次の派遣先に慣れて落ち着いた頃、驚いたことにその人が突然やってきた。


でも突然やってきて、特に用事がないなんて…

相変わらず何をやってるんだか分からないけど、久しぶりに会って再確認した。



あたしは、この人が好きなんだ――って。


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