明人の余りにも強いネガティブ思考が、アパートの上に暗雲を呼び寄せた。

そして、生暖かい風が激しく窓を叩く――


その窓ガラスが激しく揺れる音で、明人は我に返った。


「でもまあ、そんな怪しいサイトでもないし大丈夫かな…

でもこの、登録無料っていうのが危ないよね」

明人は去年お店で無料と言われガードを作ったが、年会費が無料なだけで、維持手数料という名目で多額のお金を支払った事を思い出していた…



散々考えたが、ポポロの事をもっと知りたかった明人は、ケータイ小説サイトに登録した。

そして、ポポロの他の作品を読み漁った…


「良い…
良いよポポロ!!

こんな妄想が激しい男を、見守りながら愛する主人公…
こんな女性がいれば、僕もひょっとしたら幸せになれるかも知れない。

いや…
こんな作品が書けるという事は、ポポロ本人がそんな人なのかも知れない!!」


ヒデェ妄想だ。


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