ケータイ小説作家に恋をしました。2


別に気の効いた言葉を掛けたわけでもなく、ただ単に…

「おはようございます」

と、ラブリーな笑顔で声をかけただけ。


それでもその人は、よほど嬉しかったのか、鼻水垂らして涙ぐみながら挨拶を返してきた。

「お、お、おはよう!!」


誰も挨拶さえしたくないほどに、不幸を背負い込んでいるらしい…

あたしも関わらないようにしようかとも思ったけど、3ヶ月だし…

怖いもの見たさというか、どんなき不幸 な星の下に生まれたのか気になったから、それからも話し掛けた。


いやでも、この人の不幸っぷりはスゴかった。

毎年が大殺界、毎日が仏滅かってくらい、それはスゴイものだった。


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