別に気の効いた言葉を掛けたわけでもなく、ただ単に…
「おはようございます」
と、ラブリーな笑顔で声をかけただけ。
それでもその人は、よほど嬉しかったのか、鼻水垂らして涙ぐみながら挨拶を返してきた。
「お、お、おはよう!!」
誰も挨拶さえしたくないほどに、不幸を背負い込んでいるらしい…
あたしも関わらないようにしようかとも思ったけど、3ヶ月だし…
怖いもの見たさというか、どんなき不幸 な星の下に生まれたのか気になったから、それからも話し掛けた。
いやでも、この人の不幸っぷりはスゴかった。
毎年が大殺界、毎日が仏滅かってくらい、それはスゴイものだった。
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