ケータイ小説作家に恋をしました。2


ピンク色の画面に溢れる文字…

小さい携帯電話の画面で見た明人は一瞬頭痛がしたが、ポポロを探す為に歯を食いしばって画面をスクロールした。


「あった」


ポポロは思いのほか早く見付かった。画面を少しスクロールした所に、でかでかと新作の本のタイトルが書かれていたのだ。


「陰性のアイツ…か」


明人は新しい本のタイトルを呟きながら、ポポロという名前をクリックした。

すると、ポポロの詳細なプロフィールと、小説の一覧が表示された!!


「す、すごい。
まだこんなに作品があったなんて…
読みたい、読んでしまいたい!!


あ…
いやまてよ、これはひょっとするとワンクリック詐欺かも知れない。

作品タイトルをクリックすると、怪しげなサイトに繋がり…

メールアドレスが闇社会に流れ、架空請求や脅迫まがいのメールが届き…

法的手段を取られた僕は、南の遥か彼方の無人島に送られ…

一生フジツボを食べながら、独り淋しく暮らすんだ…」


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