病院に到着した明人は、適当に車を停めると、入口の自動ドアから飛び込んだ。
そして案内の女性の所まで走って行くと、息を切らせながら尋ねた。
「す、すいません…
きゅ、救急車で運ばれて来た人は、一体どこに!!」
「救急車で、ですか?
それならば、おそらく救急病棟の方ではないかと思いますが、ハッキリとした事は…
あ―――…」
明人は説明が終わらないうちに、救急病棟という看板を見付け、そちらの方に走り出した。
阿川さん…
阿川さん…
阿川さん…
廊下を走り、角を曲がり、更に廊下を走った――
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