ケータイ小説作家に恋をしました。2


病院に到着した明人は、適当に車を停めると、入口の自動ドアから飛び込んだ。

そして案内の女性の所まで走って行くと、息を切らせながら尋ねた。


「す、すいません…

きゅ、救急車で運ばれて来た人は、一体どこに!!」

「救急車で、ですか?
それならば、おそらく救急病棟の方ではないかと思いますが、ハッキリとした事は…

あ―――…」


明人は説明が終わらないうちに、救急病棟という看板を見付け、そちらの方に走り出した。


阿川さん…
阿川さん…
阿川さん…


廊下を走り、角を曲がり、更に廊下を走った――


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