7件目の本屋に向かおうとした時、さすがの明人も気が付いた。
このままでは非効率だ。
市内の本屋に電話して、売れ残っている本屋に行こう。
どう考えても、その方が賢明だ。
明人はWebサイトで市内の本屋を検索し、行っていない本屋に片っ端から電話をした。
最初の数件はやはり売り切れていたが、ついに1冊残っている本屋を見付けた!!
「あ、あるんですか!!
良かったぁ~
それで、今から直ぐに行こうと思うんですけど、取り置きしておいて頂けませんか?」
「すいません。
当店では取り置きはしていませんので、早く来店された方に販売する様にしています」
明人は電話を切ると、エンジンの限界ギリギリまでアクセルを踏み込んだ!!
キュキュキュキュ――…
タイヤからは白煙が立ち上ぼり、オイルの焦げた臭い周囲に飛び散り、マフラーからは真っ赤な炎が3メートル以上も吹き出した!!
出ない出ない。
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