ケータイ小説作家に恋をしました。2


営業室を出て廊下の一番奥まで行くと、そこに倉庫に使っている狭い部屋がある。

明人はドアノブに手をかけ、ため息混じりに引っ張った。


「え?」


そこには見知らぬ中年男性が座っており、カップラーメンをすすりながら明人に軽く手を上げた。

「よっ」

「あ、ああ…
すいません食事中に。


って、おい!!
あんた、一体ここで何をしているんだ!!」


「何って、朝御飯を…」

「いや…聞き方が悪かった。
あんた、一体誰だ!?」


中年男性はゆっくりと立ち上がると、真顔で明人に言った。

「誰ってか?
誰だってか?」


明人はたじろいで、2、3歩後ずさりした。

「変な人だな…」
「そうです。
私が変なオジサンです!!」

その中年男性は、軽やかなステップで踊り始めた。

明人は悲鳴にも似た声で、助けを呼んだ。


「課長!!
課長、変な人が倉庫に住み着いてます!!」


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