ケータイ小説作家に恋をしました。2


それから15分くらい経って、駐車場の車の中で待っていた明人を、阿川さんが呼びに来た。

「すいません、お待たせしました。
弁当買ってきましたから、店の裏側に行きましょう!!」


明人は車から降りると、阿川さんの後を追って、店の裏側に行った。

そこは従業員の勝手口と、運搬トラックが出入りするプラットホームになっていた。


「いいの?
こんな所で弁当なんか食べて…」

「大丈夫ですよ。
私、いつもここで食べてますから」


阿川さんはそう言って笑うと、トラックが通らない場所を選び、そこにあったブロックの上に座った。


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